2005年12月07日

旅行後の憂鬱

それは、いつも忘れた頃にやってくる。
楽しい旅で溜まったツケ。マスターカードの利用明細書。

今回はショックを和らげるため、勇気を出して先回り。
請求書が届く前に、ウェブサイト上でチェックしてみた。
かなり覚悟していたものの。やはり、意外と使っていた。

請求金額は、1,000,000円に限りなく近い。限度額ぎりぎりセーフ。
航空券や電車代、ロンドンのホテル代は旅行前に支払い済み。
カードの限度額を超えることはないと思っていた。
引き上げをせずに出かけたが。危ないところだった。
重量制限のため、泣く泣く諦めたフォアグラとトリュフの瓶詰め。
買っていたら、アウトだった。

どんな塵が積もったか、一部を紹介すると・・・

味よりも会話を楽しんだ、クーポルでのディナー:53.55ユーロ

大活躍した、パリのメトロ&バス1日乗車券モビリス:5.4ユーロ*

十分に元を取った、カルトミュゼ1日券:18ユーロ*

改装中で見逃したヴェルサイユ宮殿鏡の間の、絵葉書:1ユーロ

パリの香辛料店イズラエルで買った、大量のコショウ:54.16ユーロ

ボン・マルシェで買った、美味しいお土産の数々:123.89ユーロ

マリー・アンヌ・カンタンで買った、チーズ4種:18.86ユーロ

自然史博物館で心奪われたダイヤ展の、入場料:9ポンド*

毎年値上がりする、ロンドンの地下鉄&バス1日乗車券:4.7ポンド*

母ご満悦の、F&Mでの優雅なアフタヌーン・ティー:49.5ポンド

間違えて買った、ヴィヴィアン・ウエストウッドの指輪:280ポンド

ロンドンのホテルからインターネットに繋いだ、電話料金:4.48ポンド

ハロッズのオイスター・バーで舌鼓を打った、ランチ:29ポンド

丁重な接客を楽しんだ、ニュー・モデルのロレックス:2860ポンド

ヒースロー空港で最後に買った、お土産用の数々:63.3ポンド

(*チケット類は1人分の値段)

旅の想い出:priceless

旅の出費:limitless

支払いはマスターカードかVISAカードで。
ICチップのついていないダイナースは普通の店では拒否される。

2005年11月24日

旅行7日目:最終日のロンドン

ロンドン2泊は短い。あっという間に最終日だ。足りない。
今日のメイン・イヴェントはバッキンガム宮殿での衛兵の交代だ。
観光シーズンはほぼ毎朝行われるが、冬は隔日。今月は奇数日に
行われる。始まるのは11:30から。先にチェックアウトを済ませる。
最寄り駅のグロスター・ロードへ。

glocesterroadst.JPG


まずはハロッズへ。前日に取り置きを頼んでおいた商品を取りに
出かける。開店時間と同時に入店したいシニア世代の母。私を
急かせる。最終日の焦りなのか。年齢のせいで、せっかちなのか。
確かに私はマイペースだが、パリやロンドンの時間の流れ方には
合っている。のろま呼ばわれされる筋合いはない。
ヨーロッパでは朝一番に入店しても、まだ準備中のことが多々ある。
丁重な接客を受けたいなら、開店からせめて1時間くらい後に店に
入った方がいい。私の助言を聞こうとせず、先を急ぎたがる母。
10:40頃に入店すると、担当者の店長は不在。フード・ホールなどを
見て回り、20分後に再訪。彼女も戻ってきたところだった。
ハロッズでは全店舗の店長が毎朝集まり、前日の報告などの
申し送りをしているとのこと。ご苦労様です。

ゆったりと時間をかけて商品の長所や使い方などの説明を聞き
会計を済ませ、プレゼント用にラッピングを頼んだ。通常はギフト
ラップは専用のカウンターに行き、手数料を払って包んでもらう。
買い物をした店内には器用なスタッフがいたため、その場で包んで
もらった。包み方が違う。結び方が違う。文化が違う。
そして、ゆっくり。
衛兵の交代を見たい母は、イライラ。「リボンを二重にしますか?」
どこかで見た光景。『ラブ・アクチュアリー』のアラン・リックマンと
ローワン・アトキンソンだ。面白いので、二重リボンを頼んだ。
目立たないよう、フード・ホールの白いビニール袋に入れてもらう。
これでスリ対策にもなり、安全だ。

ハロッズを出たのは12:10。衛兵の交代は約1時間かかる。ハイド・
パーク・コーナー周辺は道路が込む。(これは、『ノッティング・ヒルの
恋人』にも出てくる台詞だ)地下鉄で行くのが賢明だ。

グリーン・パークで下車し、公園を突き切る。

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秋色の木々が美しい。

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観光客らしき集団がこちらの方に歩いてくる。衛兵の交代は
終わってしまったようだ。せっかく来たのだから、せめて
バッキンガム宮殿だけでも見よう。
遠くから小太鼓の音が聞こえた。視力は悪いが、聴力はいい私。
すると。宮殿の方へ向かい、猛ダッシュした母。赤いミンクの
コートが、あっという間に小さくなった。私は追いつけない。
母は自己記録を更新する勢いの走りのお陰で、ザ・モルに向けて
帰る衛兵のパレードを見ることができた。母のあまりの俊足に
笑ってしまって走れなかった私も、何とか間に合った。

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夏と違い、冬は灰色のコートを着ている衛兵達。

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母の思い描いていたものとは多少ズレがあったが。全力疾走で
間に合ったこともあり、母、ご満悦であった。

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リージェントに出て、Wedgwood へ。色々買い足そうと思っていたCountryware のシリーズは廃盤が決まり、店舗には置いていない。
工場の在庫一覧表をもらい、日本からオーダーすることに。
母はお土産に、ガラス製の写真立てを購入。しかも、5つも。重い。
まだ時間はあるので、後で取りに来よう。再び、土産店巡り。
ハロッズとフォートナム&メイソンとリージェントの往復だ。

ピカデリー周辺の同じ場所を何度も行き来し、母もだいぶ土地勘が
付いたようだ。どこを歩いているか、よく把握している。
パリでは広範囲を移動したため、街中をあちこち引き回されたと
思っている母。ロンドンでは地域限定で歩こうと決めていた。
今回はコヴェント・ガーデンのString Cigma Quartetもテート
美術館のターナーも見逃すことになる。母と一緒なので、仕方ない。

そろそろ残り時間わずかだ。フォートナム&メイソンでチョコレート。
チョコレートが美味しいのは、製造から3日間ほどだ。帰国する
直前に買うことにしている。しかし。お気に入りのキルシュがない。
はす向かいのメゾン・ドゥ・ショコラへ。パリでは行く時間がなかった
念願のショコラティエ。プラリネ入りではない、苦めのボンボン・
ショコラを購入。

ハロッズに戻り、免税の手配。フード・ホールで待っていた母。
土産品を買いたいものの、目移りして何も買えなかった。
ロンドン最後の締めはハロッズのオイスター・バーにしよう。
私はカニのサラダ、母はスモーク・サーモン。美味しい。
トイレを探していると、16:00近くに。タクシーの予約時間が迫る。
急いでホテルに戻ると、運転手が外で待っていた。ラッシュアワーに
差し掛かっていたが、空港までは30分で到着。外で待たせていた
お詫びも兼ねて、少し多めにチップを払う。
空港の免税店でも更に土産品の物色。手荷物が大量に増えた。

敏感肌の私。機内のトイレの水は手が荒れる。いつも手洗い専用に
ミネラル・ウォーターを買ってから搭乗している。空気が乾燥する
ので、ハーブ系のバターキャンディーも。母とは搭乗ゲートで
待ち合わせ。のはずが。免税店の出口で待っていた。なぜ。
時速8kmの私。母は時速約4km。私の方が歩くのが断然早い。
何のために搭乗券を渡し、搭乗ゲートを教えたのか。

飛行機の座席は前方で快適だ。隣の席はブラジル人の男性。
ロンドン経由で日本に住む奥さんの所に行くと言っている(らしい)。
彼はポルトガル語しか喋れない。私はフランス語から想像した
ラテン語風の不思議語&ジェスチャー。なんとか意思疎通を図る。
言語なしでコミュニケーションを取ることに慣れていない。難しい。
こういったことは、母の方が上手なのかもしれない。

帰国便は旅の疲れもあったせいか、珍しく機内で少し眠れた。
日本に到着。トイレの便座が低い。人の歩き方が遅い。轢きそう。



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2005年11月23日

旅行6日目:ロンドンの博物館とアフタヌーン・ティー

本日の母のメイン・イべントはフォートナム&メイソンでの
アフタヌーン・ティー。ランチを抜いて臨む。コンチネンタルの
朝食をたっぷり取っておこう。
私にとってのロンドンのメイン・イべントは自然史博物館で
開催中のダイヤモンド展。10:00の開館時間に合わせ、今朝は
ゆっくりと仕度をした。

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自然史博物館の入り口では恐竜がお出迎え。

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この博物館は建物自体も素晴らしい。

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ダイヤモンド展は鳥類の展示物を抜けた先の部屋にある。
鳥が苦手な私は帽子を深々と被り、下を向いて歩く。

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特別展の入り口はセキュリティー・チェックが厳しい。写真は
おろか、メモを取ってもいけない。警備員の多いこと。
(追記:私達が見た翌日の11月23日。強盗計画が発覚したため
ダイヤモンド展は3ヶ月以上の会期を残して急遽中止となった)

地質学博物館に模型があるユーリカや、デビアスのミレニアム
記念ダイヤ(のうち6番目に大きなもの)、世界で1番大きな
色石のダイヤなど、珍しいものが勢ぞろい。ため息の連続だ。
見に来ていた客層も富裕層が多い。彼らの服飾も目の保養に。

次は隣にあるヴィクトリア・アルバート美術館へ。ここでは
アイアン・ワークで飾られた通路を見逃すわけには行かない。

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塩害地域に住む私には、アイアン・ワークも永遠のあこがれだ。

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館内の至る所にスケッチをしている学生がいる。美術の授業で
来ているのだろう。みんな、絵がうまい。教科書でなく実物を
目にできる彼らは恵まれている。

そろそろ買い物をしたい私達。買い物の下見にハロッズへ。
母の服装のおかげで待遇がいい。ミンクのコートはデパートや
ブランド店で威力を発揮する。
リージェント・ストリートでも買い物。あっという間に時が過ぎる。
旅行中は腹時計が正確に働く私。誤差は前後10分ほどだ。
そろそろ16時。母が楽しみにしていた、午後のお茶の時間だ。
F&Mの4階にあるレストランでのアフタヌーン・ティー。

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憧れの三段重ねのプレート。
高級感ある場所柄、食事中の写真は撮りにくい。
紅茶はもちろんのこと、サンドイッチやケーキが美味しい。
サービス料込みで2人で50ポンド。ポンドが高いので、高い。

スローン・スクエアーに出て、キングス・ロードの果てまで
バスで移動。タクシーよりも眺めのいいバスの2階の最前列が
お気に入りの母。階段を上るのが苦手なはずが、バスに乗ると
さっさと上に行く。スローン・スクエアの木々に飾られてた青い
電飾もきれいだ。

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まだ時間があるので、再びリージェントへ。あれこれと悩んだ
挙句、明日へ持ち越し。ピカデリー・サーカスに出る手前で
159番のバスが。ロンドンで唯一残る古い形のダブル・デッカーだ。

bus159.JPG


後ろから乗り降りするので、かけ込み乗車や途中下車ができ
とても便利なバスだ。来月からはワンマンバスに取って代わる。
地下鉄の値段が高いので、バスの乗客が増えた。以前よりも
発車までに時間がかかりそうだ。

最後にハーヴェイ・ニコルズのフード・フロアへ。ピカデリーと
ナイツ・ブリッジを行ったり来たりの1日だった。
母もだいぶ土地感が出てきたようだ。しかし、明日はもう帰国。

帰国前日の夜は一仕事が待っている。荷物のパッキングだ。
制限重量を大幅に越えないように、買った物の重さを計るのだ。
パリで買った100gの板チョコ数枚を片手に、ひとつひとつ
目方のチェック。なぜ土産品は重い物が多いのだろう。

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2005年11月22日

旅行5日目:ユーロスターでロンドンへ

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実は前日の夜、母の具合と機嫌が悪かった。
疲れが出るのは今日の午後だと踏んでいたが、読みが甘かった。
今日の午後にはパリを出る。朝一番から買い物をしたかったが
体力を優先しよう。ホテルで朝食を取り、ゆっくり仕度をした。

テレビではSCNFのストのニュースが。今日の夕方から決行だ。
ユーロスターは通常通り動くとのことで、ひと安心。
9:30にチェックアウト。タクシーで北駅までの時間を訊ねると
駅の手前が工事中なので、1時間は見ておく方がいいとのこと。
ユーロスターは13:04発。11:30頃にはホテルに戻ろう。

パリ最終日の午前中はグラン・エピスリで効率よくお土産を
買うことに。ホテルからバス1本で行けるので便利だ。
マリアージュ・フレールの紅茶やフェルベールのジャム、O&Co、
フォション、エディアール、メール・プラールのクッキーなど
食べ物の土産品は何でもそろう。
デパ地下が大好きな私には天国のような楽しい場所だ。
チョコレート店巡りをするためにパリに来たはずが、結果は
サンジェルマン・デ・プレのショコラティエには1軒も寄らず。
プラリネ系のチョコレートよりも板チョコの方が好きなので
(チョコレート好きとしては、中身がヌガーだと、がっかり)
板チョコが買えるグラン・エピスリでよしとしよう。
ヴァローナのGrand Couva、2003年のサロン・ド・ショコラで
板チョコ部門1等受賞のMichel CluizelのMangaro、同じく
Michel CluizelのConcepcionと99%カカオのInfini99%を購入。
味見が楽しみだ。
コート・ド・フランスに寄る時間がないのが残念だ。冬期限定
チョコレートを食べたかった。またパリに来る口実ができたと
思えばいい。

ホテルに戻り、タクシーを頼んだ。配車までの時間、ホテルの
そばにあるマリー・アンヌ・カンタンでチーズを買う。
小さな店だが、美味しそうなチーズが並ぶ。気になった商品の
味の説明を聞き、好みに合わせて買ったのはサン・マルスラン、
カマンベール、ロックフォール。他に店員のお勧めでコンテも
購入。真空パックにしてもらった。会計の間、母はホテルへ。
パック詰めをしている間に、大慌てで走って店まで戻ってきた。
もうタクシーが来たようだ。

北駅までは30分で到着。ほぼ予想通りの時間だ。
エスカレーターを上り、ユーロスターのチェックインをする。
パスポート・コントロール前の列の振り分けで私のすぐ後ろに
並んでいたはずの母がいない。EU圏の窓口に行ってしまい
係員に連れられて戻ってきた。まったく。世話が焼ける。
パスポート・コントロールでは私が先に入国審査を受ける。
いつも厳しく聞かれるが、母と一緒に旅行だと伝えると、すぐに
通してくれた。私が色々と話す様子を見て、緊張して望んだ母。
私が、「英語が全然喋れませんが、私と一緒に帰国します」と
伝えておいたので、無言でスタンプを押してくれた。拍子抜け。

ユーロスターの待合いロビーは以前に比べ、免税店が増えた。
Paulがある。隣の英国人が悩んでいる隙に、1つだけ残った
生ハムのサンドイッチを買った。チキンのサンドイッチとジュースも
買い、隣のハーゲンダッツでチョコレートとマカダミアナッツの
バーを買って車内に乗り込んだ。ホームから電車までは段差が。
重いスーツケースをなんとか乗せることができた。母の荷物は
若い男性が持ち上げてくれた。進行方向の席でよかった。

ユーロ・トンネルを超えると、英国。
3時間ほどでウォータルー駅に到着。

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ホテルへ向かうタクシー。ちょっとした観光コースを通る。
テムズ川、ビック・ベン、国会議事堂、ウェストミンスター寺院、
バッキンガム宮殿、ハイド・パーク、ハロッズ、ロイヤル・アルバート・
ホールを通り、ホテルヘ。案内する手間が省けた。

ひと休みしてから、バスでピカデリー・サーカスへ。
リージェント・ストリートではクリスマスのイルミネーションが。

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リージェントを北上。スコットランド名産店で父の帽子を購入。
渡すまで私が被ってもいいことになっている。暖かい。

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オックスフォード・ストリートに出た。今年のテーマカラーは青だ。

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この辺りはスリが多い。
要注意だ。母の持ち物はカメラのみ。

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中華街で食事をし、飲み物を買って帰る。
ロンドンの物価は高い。バスの片道料金が1.2ポンド。地下鉄は
2ポンドだ。感覚価格は1ポンド=100円なので、実際には2倍以上。
ロンドンのタクシーに酔いやすい私。地下鉄を怖がる母。
バスでホテルへ帰ることに。2階席の最前列に座った母は
ロンドンの夜の街並みを満喫したようだ。




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2005年11月21日

旅行4日目:ヴェルサイユ宮殿とパリの美術館

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6:40。だるい。昨日の疲れが取れていない。のろのろと用意し
部屋を出たのは予定時刻の30分後。
ゆっくり歩いたら、RERの時間に間に合わなくなってしまった。
次は30分後。途中にあったパティスリーで朝食を買いに戻り
食べながら駅へ。

今日はヴェルサイユに行くので、モビリスという区間限定の
フリー切符を買っておいた。なぜか改札で跳ね返される。
何度試しても同じ結果。ホテルのカード・キーと一緒に
しまっておいたので、磁気の影響を受けたのかもしれない。
無人の改札なので、パリの若者を真似てみた。腕で体を支えて
ひょいと乗り越える。自分が重い。バーの下をくぐればよかった。
皆さんは真似なさらぬよう。

ヴェルサイユ宮殿の最寄駅に到着。天気は曇。寒い。

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B2という個人見学のコースを回った。ここの目当ては鏡の回廊。
ところが。鏡の回廊は改装中。黒い板に覆われていた。
楽しみにしていたシャンデリアや鏡がまったくない。
改装中とは知ってはいたが、せめて磨き終えたシャンデリアの
いくつかは展示してあるはずと思っていた。当てが外れた。
何のために来たのか。がっかりする私に反し、ツアー客に
混ざって説明を聞く母は楽しんでいる様子。やはり、母には
フリーの旅行よりも団体ツアーがあっているのかもしれない。
昨日まで真っ赤なミンクのコートを着ていた母。どこにいても
見つけやすかった。今日は普通のダウンコート。気を抜くと
はぐれそうだ。

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運河沿いを歩く。冬の間は日曜の噴水がなくて残念だ。

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プチトリアノン、大トリアノンを見て回る。

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帰りはプチ・トランで宮殿入り口まで。足が疲れていたので楽だ。
ヴェルサイユは空港に近いのだろうか。空は飛行機のカンバス。

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予定していたパリ行きのRERにギリギリ間に合った。

サン・ミッシェル駅で降り、ノートルダム寺院の眺めを堪能。

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次に、サント・シャぺル教会でステンドグラスを楽しんだ。

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オルセー美術館。昔は駅として使われていた建物だ。大きな時計が
当時の名残り。

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5階に展示されている印象派の絵画を。
他の階はさらりと流す。明るい雰囲気で見やすい。大きな
時計が駅の名残りだ。セーヌ川を望む風景も素晴らしい。

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まだ少し時間がある。川を渡り、対岸のルーブル美術館へ。

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もうあまり時間がない。ドゥノン翼だけ見ることにしよう。
サモトラケのニケを崇め、取れてしまった顔を想像する。
ナポレオンの宝物や、王冠のダイヤモンドなどが並ぶ部屋では
ため息の連続。宝石でできた杯で飲むワインはさぞ美味だろう。
モナ・リザだけは特別扱いされていた。今まで本やポスターで
見たことはあったが、実物を見るのは初めてだ。どの方角から
見ても、こちらに向かって微笑んでいる。母と私で左右両端に
分かれて見てみたが、どちらにも向いてくれた。不思議な目だ。

最後にミロのビーナスをと思ったが、時間がきてしまった。
カルト・ミュゼが大活躍した1日だった。外はすっかり夜。

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ノートルダム寺院もライトアップされている。

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しかし。疲れた。もう、詰めこむスケジュールは止めよう。
体力と気力の挑戦ともいえる、過酷な1日だった。
部屋に戻ると、エッフェル塔が疲れを癒してくれる。

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2005年11月20日

旅行3日目:サン・マロ経由パリへ

6:20起床。窓を開けると、空が明るくなってきている。

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朝食後に城壁の辺りを散歩していると、太陽が昇ってきた。

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朝日を浴びた古い建物。オレンジ色に照らされている。

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急いで部屋に戻る。部屋からの眺めは絶景。満潮時刻を迎え
潮が満ちている。しかし、満潮の様子は見逃してしまった。

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島内の修道院は前回訪れた時に見た。母も階段を上りたくない。
早々にチェックアウトし、バスでサン・マロへと向かう。
バスが到着する時間まで、写真を撮った。島内の駐車場入り口
付近から撮ると、ダイナミックな姿に撮れる。

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バスの1番後ろの席に陣取り(といっても、貸し切り状態)
どんどん遠くなっていくモン・サン・ミッシェルの全景。名残惜しい。
窓越しに良い写真が撮れたと思ったのだが。バスの窓が汚すぎ。
次に来る機会があるかどうか分からないが、その時にはバスに
乗る前に、窓拭きをさせて欲しい。

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サン・マロへはポントルソンで乗り換え。
ブルターニュ地方特有の牧歌的な風景や、石造りの家々が並ぶ
町を通り抜ける。海辺ではカキの養殖場が。
それにしても、運転が荒い。気分が悪くなってきた。
サン・マロの城壁近くに着くと、満ち潮が始まっていた。

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津波のように寄ってくる波。どんどんと浜辺が狭くなっていく。
離れ小島との間にあった道も完全に海の中。

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初めて目にする、不思議な光景だ。満ち潮の様子を見ていると
くらくらし、めまいを感じる。やはり私には満ち潮が合わない。
母も同様だった。海の色がとてもきれいだ。紺碧海岸と呼ばれる
南仏に対して、この地域の海はエメラルド海岸と呼ばれている。

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モン・サン・ミッシェル滞在時間は土産店の多くが閉まっていた。
サン・マロにもメール・プラールがあった。

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カルヴァドス(リンゴの蒸留酒)を買った。帰国したら美味しい
アップルパイを焼こう。

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昼食の時間なのだが、2人とも食欲がない。カフェでお茶をし
バスでサン・マロ駅へ。駅前のバス停で降りようとすると、前の
席に座っている女性が、「駅なら次の停留所よ」と教えてくれた。
今まであったはずの駅は線路が切られ、その手前に新駅が。
バスから見た方向では、新駅は旧駅の数百メートル先にある。
TGVの開通にそなえ、長い長い続くホームができあがっていた。
屋根はない。

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ちなみに、レンヌに向かう途中のドル駅にも長いホームが。
ここにもTGVが停まるのだろう。

ほぼ定刻通りにレンヌ駅に到着。パリ行きのTGVまでは10分
足らず。急いでサンドイッチとリンゴのパイを買い、車内で
遅い昼食。パリに向かうにつれ、雲が増えてきた。

大きな荷物を預けておいたホテルに戻り、タクシーを頼んだ。
なんと。タクシーがホテルまで来られないとのこと。
モンパルナス大通でストのデモ行進があり、左岸のほぼ全域で
一時的に車両進入禁止になっている。すでに進入禁止区域に
入っているタクシーがないため、どうすることもできない。
実はカルヴァドス以外の買い物をしていないのだが、なぜか
荷物が大量にある。メトロでの移動は絶対に無理。

待つだけでは時間の無駄だ。再度荷物を預け、買い物に出よう。
市庁舎前までメトロで移動した。ライトアップがきれいだ。

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市庁舎近くにあるイズラエルへ。大量のコショウを買い込む。
ついでに今夜泊まるホテルへ行き、先にチェックインをした。
リクエスト通り、窓からエッフェル塔が見える。曇天のため
最上部が見えないのが残念。明日に期待しよう。

モンパルナス駅近くのホテルに荷物を取りに戻ったのは21時。
タクシーで移動し、荷物の整理をしたら予約したレストランは
間に合わない。遅い時間にコース料理を食べるのは翌日に響く。
やむなくキャンセル。かなり楽しみにしていたので、残念だ。

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2005年11月19日

旅行2日目:パリ市内ハイライトとモン・サン・ミッシェル

前日の夕食が遅かったので、朝食が入らない。
日本から持って来た野菜ジュースを飲んで、朝の栄養補給。
8:20にチェックアウトし、リュクサンブール公園を散歩。
朝日に照らされた宮殿が美しい。

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27番のバスでオペラ座へ。

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2両が蛇腹で繋がる長いバスはセーヌ川を渡り、ルーブル美術館を
横切る。母、大感激。
サン・ラザール駅からメトロでアベス駅へ。ここの入り口は
残り少ないアールヌーボー様式の作りだ。

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サクレクール寺院に来る時は、いつも晴れている。

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寺院前から見下ろすパリの街はいつも灰色。空気が汚い。
広場前のカフェでお茶。朝食を抜いたのでお腹が空いてきた。
ブランチはフォションでと決めてある。もう少し我慢しよう。
来た道を戻り、メトロでマドレーヌ駅まで。フォションでは
フォアグラや生ハムなどを試食し、上の階のサロン・ド・テへ。
11:30までは朝食メニューが食べられる。

歩いてコンコルド広場へ。天気がいいので、散歩も気持ちいい。
凱旋門まではかなり距離があるので、バスを待つ。来ない。
あきらめて行こうとした時に、来た。シャンゼリゼ通りを上り
凱旋門へ。感激した母は写真を激写。

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エッフェル塔へ急ぐ。

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バスでトロカデロまで。シャイヨ宮からエッフェル塔を眺め
川を渡る。塔に登りたい母。長い列を見て、あきらめてくれた。

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予定ではサンジェルマン・デ・プレにあるチョコレート店を巡る
はずだが、時間がない。コンコルドでの待ち時間が痛かった。
手荷物を取りにホテルへ。スーツケースは明日の夕方に取りに
来ることにして、最小限の荷物だけ持ってモンパルナス駅へ。

レンヌ行きのTGVに乗りこんだ。座席は進行方向とは反対向き。
格安の乗車券prem's(パリ−レンヌ往復で50ユーロ)なので文句は
言えまい。車窓からの眺めは、田園風景。緑が眩しい。

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5分ほど遅れてレンヌ駅到着。モン・サン・ミッシェル行きのバスに
乗り込む。途中で渋滞したため、1時間半ほどかかり、到着。

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目の前にそびえるライトアップされたモン・サン・ミッシェル。
美しく、不気味。暗いので夜の満潮の様子は見えそうにない。
人気のない島内。ホテル併設のレストラン(ブラッスリー)は
食事を楽しむ人が何組もいた。名物の海の幸の盛り合わせと
プレ・サレのローストを食べている人が多い。
食後に島の入り口まで行ってみた。海が近くまで着ていたが
よく見えない。明日の朝の満潮を楽しみにしよう。


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2005年11月18日

旅行1日目:パリに到着

予定よりも20分ほど早くシャルル・ド・ゴール空港に到着。
高速が渋滞していたため、ホテルに着いたのは予定通りの
時間だった。

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夕食のレストランを予約しているのに、機内食をしっかり完食した
母は、胃もたれと疲れのため、部屋で仮眠。
その間、私はひとりでオペラ座近くのプランタンへ。クリスマスの
イルミネーションが始まっていた。

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クリスマス前のセールで、30%引きの商品が沢山あった。
迷いすぎて、結局何も買えず、急いでホテルへ戻る。

夕食はモンパルナスにある、ク−ポルへ。
隣りの席のドイツ人とフランス人の出張グループと話が盛り上がり
帰りに沢山名刺をもらった。
味には満足できなかったが、雰囲気は楽しめた。

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2005年11月17日

いよいよ出発

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今日のフライトはポケモン・ジェットだ。

2005年11月16日

明日から旅行

24日まで8日間、母と旅に出る。
世界で一番美味しい食べ物はチョコレートだと断言する母。
そんな母のために、パリとロンドンで美味しいチョコレートを
味わうのが今回の旅のテーマ。・・・のはずだったのだが。

世界遺産の1つでも見ようということで、モン・サン・ミッシェルへ。
ついでに、一昨年訪れて気に入ったサン・マロにも寄ろう。
パリに行くなら、足を伸ばしてヴェルサイユ宮殿も是非一度。
駆け足で観光コースの王道ハイライトを見て回ることに。
1都市滞在型で日帰りの遠出を旅の基本としている私。
今回は大変めまぐるしい旅行になりそうだ。

電車やバスの時刻表を調べ、分刻みの完璧な日程表ができた。
TGVやユーロスターの乗車券などはSNCFのサイトから購入済み。
滞在するホテル宛に郵送手配し、預かってもらっている。
ホテルに頼み、レストランの予約も済ませた。
ガイドブックの地図を切り抜き、バスの停留所を印した。
あまりの細かさに、見る気が失せるという母。そんな。

日程表を作り終えた時点で、達成感に満たされた。
ヴァーチャルだが、ひとつの旅が終わった。
ただ、旅行は計画通りには行かないもの。
さて、本番の旅はどんな珍道中になることやら。

2005年11月15日

旅行前の憂鬱

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毎度のことながら、旅の荷造りは一苦労だ。
特大サイズのスーツケース。入れ物だけで8kg近くある。
重量制限は20kg。行きの時点ですでに重量超過してしまう。
帰りの便で超過料金を取られないためにも、旅行中に減る荷物の
重さを予め量っておくことにしている。
お土産を選ぶ際は値段や内容量だけでなく、総重量も重要だ。

いつだったか、オリーブオイルの店で総重量を訊ねたことがある。
「値段と味と産地と料理法以外の質問をされたのは初めてだ」
内容量500kgの缶入りオリーブオイル。総量で750gもした。
6缶買う予定が4缶に。入れ物の重さは侮れない。

ひとつひとつ重量メモを取りながら、いつも疑問に思うことがある。
預ける荷物の重さが制限内なら、乗客は重くてもいいのだろうか。
いっそ、乗客1人当たりの総重量で価格設定してみてはどうだろう。
経費節減のために1gでも機材軽減を試みる航空各社。
体重や荷物の重さで航空券の値段が違えば、軽くしようと試みる。
航空会社にも乗客にも利がある。
荷物と体重を減らして飛行機に乗ろうキャンペーン。
私の考えは、差別的だろうか。