2007年03月01日

もう3月

カレンダーをめくろうと思ったら。
もう、とっくに3月になっていた。私が里帰りしている週末の間に
せっかちな夫がめくっていた。2月と同じ曜日運びなので許せるが。

今月は31日が土曜日。日曜始まりのカレンダーをかけているので
3月いっぱいはカレンダーをめくられずに済む。
posted by zooom at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

やっぱり横浜が好き

wheel.JPG


あっという間に終わったフランス映画祭2006。今年は横浜から
お台場と六本木と大槻に会場を移しての開催だった。
去年までの映画祭の趣旨は、フランス映画を紹介することだと
感じていたが、今年からは、フランス映画を売ることが目的だと
実感した。文化的な面よりも、商業的な面を優先したのが見えた。

フランス映画祭横浜では、駅からインターコンチネンタルにある
会場までの道のりで、お祭り気分を盛り上げていたが。
今回は全く違っていた。

メディアージュやアクアシティーを行き来する週末の子供連れや
中高生のグループが多く、作り物の雑多な雰囲気。
フランス映画祭の雰囲気とはかけ離れていたのが残念だった。
子供服のイベントも行われる若者のデートスポットの一角で
細々と、「フランス映画祭もやっています」といった印象。
しかも、飾られていたポスターは折り目がくっきりと目立つ。

フランス映画祭はもう少し落ち着いた大人の雰囲気のある場所が
似合うと思う。お台場での開催は何か、ちぐはぐな印象を受けた。
全席指定で、次の回までの間があったのは非常に良かったが。

今回は客層も様変わりしていたと感じたのは私だけだろうか。
隣の席の人はポップコーンを片手に見ていた。何か違う気がした。
シネコンを貸し切りにし、場内への飲食物の持ち込み禁止をすれば
まだいいと思うが、シネコンでの映画祭開催では雰囲気がない。
来年からは従来通り、みなとみらいでの「フランス映画祭横浜」を
強く希望する。
posted by zooom at 23:06| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

フランス映画祭2006『Trouble』

trouble.jpg

『Trouble』
Trouble
監督:ハリー・クレヴァン
出演:ブノワ・マジメル、ナターシャ・レニエ

****あらすじ****

孤児院で育った写真家のマチアス(ブノワ・マジメル)。
家族を知らない彼だが、愛する妻(ナターシャ・レニエ)と息子が
いる。幸福な家庭を築きあげていた。もうすぐ第二子が生まれる。

ある日、彼の元に見知らぬ母の死の知らせが届いた。呼び出された
弁護士事務所には、自分と同じ顔を持った双子の兄トマ(ブノワ・
マジメル)が。自分に兄弟がいたことに驚くマチアス。一方、トマは
マチアスを知っていた。幼少時を一緒に育ったという。マチアスは
幼い頃の記憶がない。しかし、血を見ると失神してしまう彼は
気を失っている間に、不吉な記憶が断片的な悪夢として蘇る。
思い出せない記憶のせいで、自分が孤児院に入れられたのだ。
何とか思い出して解明しようと試みるが、彼に何が起きたのか。
彼は何を起こしたのか。分からない。

一卵性双生児でそっくりのマチアスとトマ。マチアスの妻は自分の
夫を見間違えることは絶対にないと言い切るが。似すぎている二人。
トマは、マチアスの日常生活に入り込み、妻子からの信頼を得る。
どちらが本物の夫であり父親なのか、見分けがつかなくなるほど。
不安になるマチアス。トマはマチアスに成り替わろうとしている。

生家を訪れたマチアス。廃墟となっていた家の中に入ると断片的な
記憶が徐々に明らかに。血が怖いのは、その記憶のせいだ。
父の存在を知ったマチアス。彼の家には、トマの妻の写真が。
なぜかマチアスを嫌い、避ける父。何か知っている。それは・・・。

トマが本性を現した。暴力的なトマ。彼が自分の振りをして家族を
襲うのではと心配になったマチアス。遅かった。しかも。
妻と息子は、マチアスから暴力を受けたと思い込んでいた。
トマはいい人。妻も息子も、マチアスとトマを間違えている。

妻の出産立ち会いに病院を訪れたマチアス。しかし、既にトマが。
彼は息子を連れ去っていた。トマのいる生家へ急ぐマチアス。
息子の身が危ない。トマと同じようにされてしまう・・・。

************

ある日突然、自分とそっくりな双子の存在を知ったら。想像すると
少し気持ち悪いが、ブノワ・マジメルが2人もいるのは歓迎する。
トマとマチアスを色分けし、同じ顔に対比をつけていたのが効果的。
柔らかく優しく弱い印象のトマは白。赤をアクセントに使っていた。
赤い車、赤いシャツ。血の赤い色を恐れるマチアスは黒を基調に。
最初はトマとマチアスの見分けは簡単だったが、後に混乱する。

「双子は自我の認識が難しい。目の前にいる兄弟を自分だと思い
鏡の前の自分を兄弟だと錯覚する」自分で分からないなら、尚更
他人が見て混乱するのは無理もない。

上映後のティーチ・インに現れたブノワ・マジメルに黄色い歓声が
飛んでいた。私にはブノワよりも監督のハリー・クレヴァン監督の
方が断然いい男に見えた。長身のロマンスグレーでカッコイイ。
好みの問題だが。
posted by zooom at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『恋は足手まとい』

unfilalapatte.jpg

『恋は足手まとい』
Un fil à la patte
監督:ミシェル・ドヴィル
出演:エマニュエル・ベアール、シャルル・ベルリング、
サラ・フォレスティエ、スタニスラス・メラール

****あらすじ****

19世紀末パリの社交界。文化、芸術が花開いたベルエポック。
美しい歌姫リュセット(エマニュエル・べアール)は、一文無しの
プレイボーイ、エドワール(シャルル・ベルリング)に夢中。
彼も彼女を愛しているが、持参金目当てで男爵令嬢ヴィヴィアンヌ
(サラ・フォレスティエ)との婚約を決めてしまう。

愛するリュセットは彼の結婚にとって、足手まといな存在なのだ。
別れを告げるため彼女の屋敷に訪れるが、魅力的なリュセットを
前に、彼女を拒むことはできない。夕方5時には婚約パーティーが
迫っているのだが、その前に決着をつけなければ。ところが。

リュセット目当ての来客が次々と屋敷を訪れる。子供を引き取った
前の夫が養育費を求めに、作曲家は新曲を持参し、新聞記者は
自分の書評を見せびらかしに、男爵夫人はあるお願いに、成金の
若い男性(スタニスラス・メラール)は豪華なプレゼントを持って。

結局、別れを切り出せないまま、婚約パーティーへ向かう羽目に。
招待客はリュセットの屋敷で会った男性ばかり。気まずい。
更に、リュセットの姿が。男爵夫人たっての頼みで、祝いの席で
歌を披露することになっていたのだ。
窮地に陥ったエドワード。ヴィヴィアンヌの婚約者だということを
リュセットに隠し通せるのだろうか。

************

冒頭のシーン。姿は見えないが、すすり泣きだけで、エマニュエル・
ベアールだと分かる。
ドタバタ劇な感じだと思っていたら、舞台劇がオリジナルだった。
あまりのもドタバタな茶番劇。結局、何が言いたかったのか。
女性は強く、しかも客観的で現実的ということだろうか。

別れを切り出すはずが、最後には捨てられてしまったエドワード。
女性の視点から見れば、何とも小気味よい。
posted by zooom at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『優しい女』

gentille.jpg

『優しい女』
Gentille
監督:ソフィー・フィリエール
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、ランベール・ウィルソン、
ブルーノ・トデスキーニ

****あらすじ****

フォンテーヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)は精神病院の麻酔医師。
他人のそら似に気づかずに長話をしたり、ストーカーと勘違いした
男性へのお詫びにお茶に誘ったり、大道芸人の手伝いをされたり。
優しく、お人よしな35歳。

彼女には数年来一緒に暮らす、地質学者の恋人ミシェル(ブルーノ・
トデスキーニ)がいる。公私共に、万事順調と言いたいところだが。
彼に結婚を申し込まれたが、まだ返事をしたくない。イエスとも
ノーとも答えられないからだ。嬉しいはずのプロポーズなのだが。
なぜかフォンティーヌを悩ませ、憂鬱にさせる。
ミシェルはフォンティーヌの満面の笑みを見たい一心で、彼女の
目に付く所に婚約指輪を置く。フォンティーヌはことごとく指輪の
存在を無視し続ける。まだ返事をする用意ができていないのだ。

理由は分かっていた。彼女の患者で、医師でもあったフィリップ
(ランベール・ウィルソン)。彼のせいだ。フォンティーヌへの好意を
あらわにするフィリップ。彼に麻酔治療を施すフォンティーヌは
フィリップの命を預かっている。フィリップを受け入れることは
できないが、優しいフォンティーヌは患者の彼をないがしろに
することもできない。扱いが難しい患者だ。
ミシェルはフィリップとフォンティーヌの関係を怪しむ。
やましいことは何もないのだけれど。

ミシェルのアラスカ沖での長期研究が決まった。期間は半年間。
彼について行くか、待っているか。それ以前に、結婚を承諾するか
断るか。今まで以上に悩みの種が増えてしまった訳だが・・・。

************

些細な嬉しいことには「イエス!(=やった!)」と言えるのに
肝心な返事の「イエス」が言えない。分かるような気がする。
最後のセリフを聞いて、フォンティーヌが答えを出しかねていた
本当の理由は気持ちの揺らぎではなく、彼女の内面にあるのだと
気づいた。女性監督ならではの作品だ。

精神病棟で働く医師は平常と異常の境界線を行き来する。
不安定な気持ちを抱えたままのフォンティーヌもまた、その1人。
フォンティーヌこそが患者なのではと思ってしまう場面も。
正常と異常、日常と非日常は紙一重の違いということなのだろう。
患者のフィリップが消化器系の医師だったという設定。
よく考えたものだ。

妙な字幕が気になった。
フランス語のニュアンスを出したいのは分かるが。35歳の医師に
タメ口言葉や若者言葉を当てるのは、いかがなものか。
「っていうか」は字幕として定着する言葉ではないと思うのだが。
posted by zooom at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『パレ・ロワイヤル!』

palaisroyal.jpg

『パレ・ロワイヤル!』
Palais Royal!
監督:ヴァレリー・ルメルシエ
出演:ヴァレリー・ルメルシエ、カトリーヌ・ドヌーヴ、
ランベール・ウィルソン、ミシェル・オーモン

****あらすじ****

アルメル(ヴァレリー・ルメルシエ)は、ある小国の王子アルノー
(ランベール・ウィルソン)の妻で、発音矯正士。娘が2人いる。
王子の妻といっても、アルノーは次男。お気楽な第二王子なのだ。

ある日、ロンドンへ休暇中のアルメルとアルノー夫妻の元に悲報が。
スキー旅行先で、国王が事故で急死したのだ。一緒にいた長男の
アルバン王子は無事だった。

王位継承は長男のアルバン王子かと思いきや。王室典範によると
独身の王子は王位に就けない。浮気者のアルバン王子は、先日
妻に三行半を出されたばかり。となると。王になるのは、アルノー。
第二王子ゆえ皇帝学などの厳しい教育は一切受けず、甘やかされ
自由気ままに生きてきたアルノーと、上品とは言い難くドンくさい妻
アルメル。王妃のユージニア(カトリーヌ・ドヌーヴ)と王の秘書官
(ミシェル・オーモン)は王国の行く先に不安を覚える。

数々の国事での失敗を王妃にいびられ、夫の浮気現場を発覚し
踏んだり蹴ったりのアルメル。とうとうキレた。2人への復讐に
燃える。エレガントを身につけ、洗礼された女性に成長した。
気さくな性格は相変わらずだ。国民からの絶大な人気を集める。
今や次期国王となるアルノーよりも人気者だ。キャラクター商品も
品切れ続出で、王国の財政も大助かり。王妃はアルメル人気が
気に入らない。しかし、喪が明ければ早々に王位継承をしなければ。

チャリティー事業の一環で、テムズ川でのバンジー・ジャンプに
招待されたアルメル。潔く飛び込んだが、なんと・・・。

************

英国王室、モナコ王室、ケネディー一家をもじったパロディーが
盛り込まれている。王制を廃止したフランスならではの作品だ。
ミッテラン大統領主催の晩餐会で大失敗をした、あの日本の貴賓も
笑いものにされていた。ああ、恥ずかしい。

カトリーヌ・ドヌーヴの王妃はまさにドンピシャリな配役だった。
威厳と気品があり、冷たい視線がいい。ランベール・ウィルソンの
王子役もハマッていた。

ヴァレリー・ルメルシエ監督自身が演じたアルメルの役は、現代版
みにくいアヒルの子。見後な白鳥になったが、飛ばすに沈んだ。
ポートレートの構図も含め、ダイアナ妃を彷彿させる。
ルメルシエ監督のユーモアたっぷりの演技がギリギリのところで
嫌味なくまとまっている。
posted by zooom at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『イン・ヒズ・ハンド』

entresesmains.jpg

『イン・ヒズ・ハンド』
Entre ses mains
監督:アンヌ・フォンティーヌ
出演:ブノワ・ポールヴールド、イザベル・カレ

****あらすじ****

フランス北部の街、リール。若い女性を狙った連続殺人が住民を
震撼させていた。手術用のメスを使い、女性の首をかき切る犯人。
まだ捕まっていない。

クレール(イザベル・カレ)は保険会社勤務。30歳。写真家の夫
ファブリスと娘ポーリーヌ。慎ましいが幸せな生活を送っていた。
彼女は若い頃に自虐行為を繰り返していた。保険会社で働く動機は
火災現場の焼け跡に感動したから。少し不安定な部分があるのだ。

ある日、水漏れの損害補償請求に来社した獣医のロラン(ブノワ・
ポールヴールド)の担当をすることに。落ち着いた雰囲気で話す
クレールに、ロランは一目ぼれ。一方のロランは話し上手で明るく
楽しい男性。何度となくクレールの仕事場に訪れ、彼女を誘う。
夫と娘を愛しているクレールだが、疲れ知らずのロランに惹かれる。

いつものようにクレールに言い寄るロラン。しかし、様子が変だ。
彼は気性の浮き沈みが激しい男だったのだ。怖い。なぜかロランに
メスを持った殺人犯のイメージが重なる。でも。ロランに惹かれる。

家族との休日のところを1人早めに切り上げたクレール。ロランの
誘いに乗り、夜の街へと繰り出した。ロランが席を立ったすきに
彼の上着のポケットから見つけてしまった。それは、手術用のメス。
やはり、ロランは女性の喉をかき切る殺人鬼なのだろうか。
その場を逃げ出したクレール。彼が気になる。

連続殺人犯が捕まった。テレビニュースによると、犯人はメスを
所持していたとのこと。やはり、ロランが犯人だったのか。
落胆したクレール。ところが、ロランからの誘いの電話が入る。
彼は捕まっていない。安心したクレールだが、なぜかまだ不安が。

クレールと仲のよい同僚の女性。独身。彼女はクレールの留守中に
ロランを取次ぎ、彼を気に入っていた。ロランからの誘いを受け
彼を家に入れたが・・・。

************

危険な男だと知りながら、ロランに近づいてしまうクレール。
過去に自分を痛めつていた彼女の潜在意識がそうさせるのか。
身の危険を承知の上で飛び込んでいく人の気持ち。
犯罪者の「彼の手中に入る」のは、彼を救うためなのか。
これも一種の愛なのだろう。

ブノワ・ポールヴールドというとコメディーだが。今回は明るいが
一方で陰のある、二面性を持つ男性の役だ。
面白い男の印象を払拭しようとするセリフが多く、弁解に聞こえた。
シリアスな役もこなせるコメディー俳優。演技の幅が広がった。
posted by zooom at 01:04| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

フランス映画祭2006『戦場のアリア』

joyeuxnoel.jpg

『戦場のアリア』
Joyeux Noël
監督:クリスチャン・カリオン
出演:ダイアン・クルーガー、ギョーム・カネ、ベンノ・フユルマン、
ゲイリー・ルイス、ダニエル・ブリュール、ダニー・ブーン

****あらすじ****

1914年。第一次大戦下、フランス北部の村で本当にあった逸話。
中立地帯を挟んで、フランス・スコットランド連合軍とドイツ軍が
連日砲弾を鳴り響かせていた。兵士の数は減っていくばかり。
フランス軍のオドゥベール中尉(ギョーム・カネ)は身重の妻を
パリからランスの実家に非難させていた。もう半年も便りがない。
生まれた子供の名前どころか、性別も知らない。

スコットランド軍の加担兵として志願した神父(ゲイリー・ルイス)。
2人の息子も兵士となったが、長男は戦死してしまう。愛する兄を
見殺しにした次男は、敵のドイツ軍が憎い。

ドイツ兵として戦徴兵されたシュプリンク(ベンノ・フユルマン)は
有名なテノール歌手。恋人の歌手アンナ(ダイアン・クルーガー)は
彼ひと目見たいため、ドイツ皇帝の許可を得て、戦地で歌うことに。

やがて訪れたクリスマスの夜。
ドイツ軍には10万本のクリスマスツリーが届けられ、本部では
オペラ歌手のアンナと、戦地に赴いていたシュプリンクが皇帝の
前で歌声を披露する。悲惨な戦地と、優雅な宴を楽しむ本部。
兵士仲間にも歌を聞かせるため、塹壕に戻ったシュプリンク。
アンナも一緒だ。彼との時間を一瞬も無駄にしたくない。

スコットランド軍の塹壕から、望郷を奏でるバグパイプの音色が
聞こえてきた。和やかな雰囲気が伝わる。イヴは特別な夜なのだ。
シュプリンクが美声を披露する。すると、スコットラン軍から
歓声の拍手が。中立地帯で聴き入っている。フランス軍も降り立つ。

フランス軍、スコットランド軍、ドイツ軍の中尉3人が中立地帯に
集まった。クリスマスの一晩だけ、休戦することになったのだ。
フランスのシャンパンで乾杯する各軍の兵士達。パルマー神父が
ミサを行い、共にラテン語で祈りの言葉を捧げた。アンナの歌に
天使を見た兵士達。その晩は誰もが敵味方なく、互いに妻や子供の
写真を見せ合い、共に酒を飲み、親交を深めた。

ドイツ軍のホルストマイヤー中尉(ダニエル・ブュール)は
オドゥベール中尉に何か通じるものを感じだ。出会った状況が
違っていれば、二人は親友になっていたはずだ。
戦争が終わったら、パリで飲もうと再会を約束する。

休戦が解けた翌日。顔を知ってしまった仲のよい敵軍の兵士。
もう、撃つことができない。兄を亡くした、あの弟は別だったが。
もはや敵と戦えなくなった各軍の兵士達。解散を余儀なくされた。
軍の司令部から見れば、不祥事極まりない忌まわしい出来事。
しかし、兵士達が過ごしたクリスマス・イヴのあの晩は本当に
起きた素晴らしい夜の出来事だった。

************

バグパイプの音色で歌うドイツ兵のテノール歌手。戦争中では
ありえない組み合わせだが。第一次世界大戦中に起きた実話に
基づいた話と聞いて、戦争中でも人間らしい気持ちを持つ人が
いたことに、人間は捨てたものではないと、嬉しく思った。
当時はラテン語が共通語だったことも幸いしたのだろう。

戦争中は国や軍部によって、一種の洗脳状態にあるため、分別や
常識が意味を持たず、誰もが異常事態だとは気づかない。
駒のように動かされるのではなく、生身の人間であり続けたい。

第一次世界大戦ではドイツ軍中尉だったホルストマイヤー。
ユダヤ人の彼は、20年後に立場が逆転するのかと思うと
ロシアに向かう列車の汽笛が、収容所に行く列車の汽笛に聞こえ
とても切なくなった。

戦闘シーンを極力抑え、人間の美徳な内面を描いた監督曰く
「ルソーが言うように、『地球上の人間には悪い人はいない』」と。
世の中にはカリオン監督のような人ばかりではないのが悲しい。
posted by zooom at 02:25| Comment(2) | TrackBack(1) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

フランス映画祭2006『隠された記憶』

cache.jpg

『隠された記憶』
Caché
監督:ミヒャエル・ハネケ
出演:ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ

****あらすじ****

ジョルジュ(ダニエル・オートュイユ)は小説書評の人気番組の
キャスター。妻のアン(ジュリエット・ビノシュ)は出版社に勤める。
ある日、ジョルジュの元に、送り主不明のビデオテープが届いた。
彼らの家の前を写し続ける映像。盗撮だ。ストーカーだろうか。
心配するアン。ジョルジュには心当たりがあった。しかし、確信が
持てないうちは、妻に打ち明けたくない。ひとり息子ピエロの
友達のいたずらかもしれない。

またビデオが届いた。やはり、彼らの家を写している。口から血を
吐く人の絵に包まれていた。何を意味するのか。怖がる妻。

思い当たる節があるものの、確認ができない。そんなジョルジュに
子供の頃の、ある隠された記憶が悪夢となって蘇る。暗い部屋に
いる、血だらけの少年。ジョルジュの嘘のせいで人生が暗転した
あの少年のはずだ。

またまたビデオが届いた。今度はジョルジュの生家が写っている。
そして、ある団地の417号室の扉。何があるのか。誰がいるのか。
ジョルジュはビデオに写されたアパートへと足を運ぶ。そこにいた
のは、マジッド。ジョルジュが子供の頃に雇っていた使用人の子供。
ジョルジュがついた嘘のせいで、施設に追いやられた少年だ。
ビデオや奇妙な絵は、長年の恨みを晴らすためだったのだろうか。
マジッドは何も知らないと言い張るが。彼しか思い当たらない。

ある晩、遅くなってもピエロが帰ってこない。誘拐だろうか。
マジッドを疑ったジョルジュは彼の家に行くと。そこにいたのは
彼の息子だった。

************

ミヒャエル・ハネケ監督特有の、長過ぎと思うほど長く長いカット。
冒頭のシーンから、いきなりハネケ調だった。ある1点の視点から
舐めるように撮られた長いカットの盗撮ビデオ。その後に目にする
長めのシーンは映画の中の現実なのか、盗撮ビデオなのか。
見ている人の目を錯乱するように作られている。難しい。

見終わってから目を通したチラシ。「衝撃のラストに世界が震撼!」
と書かれていた。どの辺りが衝撃だったのだろうか。見逃した。

結局、あのビデオは誰が撮ったのか。あの絵を描いたのは誰か。
フランス映画特有の、余韻をたっぷり残した作品だった。
急な手術のために急遽、監督の来日が中止になった。
監督がいれば何かヒントがもらえたかもしれないと思うと残念だが。
お大事に。
posted by zooom at 12:15| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『愛する勇気』

lecouragedaimer.jpg

『愛する勇気』
Le Courage d’aimer
監督:クロード・ルルーシュ
出演:マチルド・セニエ、ミシェル・リーブ、サラ・フォレスティエ

****あらすじ****

アン(マチルド・セニエ)とクレモンティーヌ(マチルド・セニエ)は
一卵性双生児。離れて暮らしているが、仲がいい。2人の将来を
みた占い師は、不思議な言葉を予言する。

歌手を夢見るシャー(マイウェン)。路上で歌うイタリア人のマッシモ
(マッシモ・ラニエリ)を誘い、ジャズバーで一緒に歌うようになる。
私生活も一緒の二人だが。シャーにだけ、ソロデビューの話が。
マッシモと別れ、一躍スターとなったシャー。なぜか虚しい。
ジャズバーのウェイトレスのアンは失恋を歌う傷心のマッシモを
好きになり、歌手としての彼を公私共に応援する。そして、3年後。
シャーとマッシモの立場は逆転する。大物歌手となったマッシモ。
歌手として成功したのは、シャーとアンのお陰だと感謝している。

クレモンティーヌは大きなお屋敷のメイド。何でもそつなくこなす。
屋敷を手放す予定の大女優サビーヌは、ピザのチェーン店で財を
成した屋敷の買い手ゴーキーニ(ミシェル・リーブ)の恋人になり
結局、彼と一緒に屋敷に住み続けることに。彼らの財産を狙い
サビーヌの運転手となった男。彼はクレモンティーヌに取り入るが。
頭のいいクレモンティーヌは彼の行動を怪しんでいた。ゴーキーニ
と二人で、彼の裏切りを暴き、衝動に駆られて男を殺してしまった。

自伝を出したシャー。マッシモとの出会い、彼への愛と裏切り、
ソロデビュー、マッシモの成功。彼への謝罪とラブレターだった。
彼の前に姿を現すことは許されないと思っていた。
シャーの本を気に入り、映画化の版権を買ったプロヂューサーが
二人を主役に映画を撮ると打診してきた。
撮影を見守るアンは気が気でない。作品はマッシモとシャーの愛の
履歴そのもの。二人の寄りが戻ってしまわないだろうか。

二人の映画が完成した。上映初日。観客に混じり、作品を鑑賞する
マッシモとアンの元へ、ある知らせが。

************

アンとクレモンティーヌを取り巻く、いかにもフランス的な人々の
愛の群像劇。巨匠の作品といった雰囲気だが。
『パリジャン』を見ていないので、何とも感想しづらい。

愛する勇気とは、どんな勇気なのだろう。
監督は、「愛は後戻りができないし、愛は傷がついてはいけない」と。
厳しい。「幸せは人生より、ましだ」ということは、逆説を考えると?
生きている限り、普遍的な愛は存在しがたく、失望した者、または
裏切り者には死という構図が見えた。その辺りを心得て臨むことが
愛する勇気なのだろうか。・・・私には理解できない。

アンの運転でマッシモがイタリアへ帰る途中寄ったヴェルドン渓谷。
あの橋からの景色は息を呑む美しさだ。
posted by zooom at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランス映画祭2006『サンディアゴ...メッカ』

saintjaqueslamecque.jpg

『サンディアゴ...メッカ』
Saint-jacques... La Mecque
監督:コリーヌ・セロー
出演:ミュリエル・ロバン、ジャン=ピエール・ダルッサン、
パスカル・レジティマス

****あらすじ****

スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ。
ローマ、エルサレムと並ぶカトリックの聖地。この聖地までの
ガイド付き巡礼レッキングツアーに8人が申し込んだ。
彼らは信仰的な理由で聖地巡礼をするわけではなかった。
遺産相続のために聖地を目指す仲の悪い三人兄姉弟。
大学合格祝いで巡礼の旅に出る女の子と、その友達。
好きな子と一緒にいたいため、読み書きのできない純朴な従兄弟に
願いが叶うメッカに連れて行くとだまし、旅に誘うアラブ系の少年。
病に悩んでいた女性。
ガイドは病気がちな子供と、留守中の妻と親友との関係が心配だ。

道程は長い。何日も歩き続けるうちに、彼らの希望や葛藤などの
様々な内面が夢の中に出てくる。最初は悪夢ばかりで辛いだけの
旅だが。聖地に近づくにつれ、素晴らしい景観を楽しめるように。
彼らの夢も希望に満ちた明るい夢へと変化していく。

************

美しい風景の中で、さらけ出される人間の醜い感情。聖地を
目指す旅が進むうちに、それぞれの感情が浄化されていく。
聖地巡礼は、願いを叶えてもらうためではなく、旅の過程で
精神修練されることが本当の目的なのだろう。

夢のシーンはあまりにも幻想的。比喩を理解するのは難しい。

posted by zooom at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

フランス映画祭2006『アガサ・クリスティの 奥さまは名探偵〜「親指のうずき」より〜』

monpetitdoitmadit.jpg

『アガサ・クリスティの 奥さまは名探偵〜「親指のうずき」より〜』
Mon petit doigt m'a dit...
監督:パスカル・トマ
出演:カトリーヌ・フロ、アンドレ・ドゥソリエ

****あらすじ****

田舎のお屋敷で悠々自適な生活を送るプリュダンス(カトリーヌ・
フロ)。好奇心旺盛で、勘がいい。ちょっと変わった有閑マダムだ。
軍の大佐を勤める夫(アンドレ・ドゥソリエ)は退屈知らずだが
仕事の邪魔をされることも、しばしば。

夫の叔母が住む老人ホームに訪れた2人。プリュダンスは見知らぬ
不思議な老婦人ローズ・エヴァンジェリスタに話し掛けられた。
「暖炉の奥に女の子が見える。あなたの娘だったの?」
ローズの言葉が、なぜか強く印象に残る。

数週間後、叔母の遺品整理をしていたプリュダンスはある風景画に
目を留める。絵に描かれた森の中の一軒家。見覚えが。絵の元の
持ち主はローズだった。奇妙な胸騒ぎ。彼女に絵を返そうとしたが
ローズは老人ホームから唐突に姿を消していた。手続きを取った
リヨンの弁護士は彼女の行き先を教えない。事件の予感がする。
親指のうずきを感じたプリュダンス。夫の出張中に単独捜査を開始。
単独でサヴォア地方に乗り込み、見覚えのある一軒家を見つけた。
その村で昔に起きた幼児殺人事件が関係するのか。村人はみんな
怪しく見えるが、いい人にも見える。ローズを探し当てるために
過去の事件の真相を突き止めようとするプリュダンス。
そんな彼女の邪魔をする者が・・・。

出張から帰った夫は仲のよい妻からの連絡がないのを心配する。
風景画の件でリヨンの弁護士を訪ねると、偶然にも、その弁護士が
宝石強盗団の重要人物であることを知った。妻が鼻を突っ込んだ
事件は大掛かりなものかもしれない。プリュダンスの身が危険だ。
そして・・・。

************

登場人物が多いが、群像劇ではない。やや混乱するかもしれない。
謎解きに必要なこと以外もたくさん盛り込まれていて、あれこれ
詰め込み過ぎに感じた。もう少しスッキリと話をまとめた方が
見やすいのではないかと思うが。それでは面白みがないのだ。
スッキリまとまった展開ではサスペンスでなくなってしまう。

カトリーヌ・フロのおせっかい奥様ぶりと、アンドレ・ドュソリエの
余裕な構えの器の大きな夫役。さすが、大女優と大物俳優だ。
セリフは、やや文学的でまわりくどいが、2人の掛け合いが楽しい。
posted by zooom at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

フランス映画祭2006『愛されるためにここにいる訳じゃない』

jenesuispaslapouretreaime.jpg

『愛されるためにここにいる訳じゃない』
Je ne suis pas là pour être aimé
監督:ステファン・ブリゼ
出演:パトリック・シェネ、アン・コンシニュイ

****あらすじ****

ジャン=クロード・デルサール(パトリック・シェネ)。もうすぐ51歳。
バツイチ。法廷制裁人。裁判所からの指示で、家賃の取立てや
アパートの立ち退き勧告をするのが仕事だ。父から受け継いだ
嫌な役目の家業だが、気の弱い息子も雇い入れた。年老いた父は
老人ホームに。毎週日曜に父に会いに行くが、親子の仲は悪い。

彼の気晴らしは、事務所の向かいにあるタンゴ教室を覗きながら
我流で練習すること。ある日、心臓に不安を抱いた彼は医師から
運動を勧められ、タンゴ教室に通うことに。そこで、美しい女性と
出会う。フランソワーズ(アン・コンシニュイ)。37歳。結婚式で
ダンスを披露するために通っているが、婚約者はレッスンに来ない。
彼女はタンゴを通して、次第にジャン=クロードに惹かれていく。
彼とのダンスが楽しい。帰り道の彼の運転が心地いい。

ジャン=クロードが人生を謳歌した時代は、はるか昔のこと。
半ば人生を諦めていたが。もう一度、恋をしてもいいのだろうか。
戸惑いつつも、フランソワーズの好意が嬉しい。
そして、2人の気持ちが通じ合う。しかし。邪魔が入った。
フランソワーズが結婚を控えていると知ったジャン=クロード。
遊ばれたのだろうか。弁解しに来たフランソワーズを突き放し
タンゴ教室は辞めた。ところが・・・。

************

とてもフランスっぽい話の作品だった。
男性はジャン=クロードに共感し、女性はフランソワーズと共に
悩むだろう。

枯れた中年男性ジャン=クロード役を演じたパトリック・シェネの
抑えた演技が渋みを増している。眉間に寄せられたシワの表情で
様々な立場や感情を演じ分けている。取立人の顔、上司の顔、
父親の顔、息子の顔、寂しい中年男の顔、恋する中年男の顔。
終始困ったような、しかめっ面の彼が最後に見せる不器用な笑顔。
印象的だった。見ている私も、つられて笑顔になる。
彼が香水をプレゼントしに買い物するシーン。間合いが面白い。

フランソワーズ役のアン・コンシニュイも結婚前の不安定な感情が
よく出ていたと思う。ゲストとして来日していたが、上映後の
ティーチ・インに現れた彼女の足の長さと細さには驚いた。
posted by zooom at 23:55| Comment(3) | TrackBack(1) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

フランス映画祭2006開幕

初日の15日は、招待客を集めてのオープニング上映1作品のみ。
私は明日から4日間だけ、お台場に通う。
16日は2作品を鑑賞予定。
posted by zooom at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月02日

フランス映画祭2006

bannerfff.gif


花粉症持ちなので、3月は昼間の外出を極力控えているのだが。
今年は3月15日から5日間開催されるフランス映画祭。
都内での上映はシネマメディアージュお台場のシアター1&2&3と
VIRGIN TOHO CINEMAS六本木のスクリーン5&7。
大阪ではTOHOシネマズ高槻のスクリーン1&2で上映される。

上映作品は29本の長編、10作品の短編特集、去年も上映された
『ロシアン・ドールズ』。今までよりも出品数が増えた。

既に9作品分の鑑賞券をチケットぴあで購入済み。
ミヒャエル・ハネケ監督の『隠された記憶』。主演はダニエル・
オートゥイユとジュリエット・ビノシュ。良くないわけがない。
ヴァレリー・ルメルシエ監督の『パレ・ロワイヤル!』にも期待。
『Trouble』は、1人二役を演じたブノワ・マジメルの舞台挨拶を
間近で見るのが楽しみだ。

その他の鑑賞予定作品はクロード・ルルーシュ監督の『愛する勇気』
コリーヌ・セロー監督の『サンディアゴ...メッカ』
ダイアン・クルーガー&ギョーム・カネ夫妻主演の『戦場のアリア』
エマニュエル・ベアール主演の『恋は足手まとい』
エマニュエル・ドゥヴォス主演の『優しい女』
ブノワ・ポールヴールド主演の『イン・ヒズ・ハンド』。

まだ他にも見たい作品があるのだが。すべてを見るのが難しい。
上記作品だけでも時間割を作るのが大変だった。数独が役立った。

公式サイトはこちら:http://www.unifrance.jp/festival

posted by zooom at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月10日

フランス映画祭横浜が・・・

毎年6月の楽しみだった、フランス映画祭横浜。今年から無くなる。
今年からは「横浜」という言葉が外れ、フランス映画祭2006。
会場は六本木ヒルズ、お台場シネマメディアージュ、TOHO高槻の
3ヶ所。関西在住のフランス映画ファンには朗報だろう。しかし。

都内ではなく、横浜という土地での開催に意味があったはずだが。
横浜市が、市を挙げて支援し、大きく携わってきたフランス映画祭。
巨額の支援金を出していた横浜市の立場は。

映画人と観客達の距離がフランス映画祭横浜の魅力のひとつだ。
今後のユニフランスの運営次第では、映画祭の雰囲気も以前と
比べ、随分と様変わりするだろう。規模が大きくなってしまえば
こじんまりとしたアットホームな会場の雰囲気が損なわれるだろう。
映画祭は文化行事。ユニフランスは商業主義に走っていないか。
会場移転が吉と出るのだろうか。

個人的には、インターコンチネンタル横浜のラウンジで商談する
映画関係者に混じってお茶したり、帰りに寄ったホテルのトイレで
偶然女優と遭遇する機会など、もうないと思うと残念だ。
普段着姿のエマニュエル・ベアールやヴァレリア・ブルーニ・
テデスキ。間近で見たシャルロット・ゲンズブール。蚊の鳴くような
小さな声が透き通っていて、かわいかった。

開催地移転に関する神奈川新聞社の詳しい記事:
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_16768.html

フランス映画祭の会期は3月15日から19日まで。
公式ウェブサイト:http://www.unifrance.jp/festival/index.php
posted by zooom at 21:36| Comment(0) | TrackBack(1) | フランス映画祭2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする