2007年10月28日

機内での大変珍しい体験

飛行機ネタの続きに。機内での珍しい体験−その2−を。
今から10年以上前のこと。当時、年3回のロンドンへの旅は
いつもヴァージンアトランティック航空を利用していた。
機内のアミューズメントが充実していて楽しかった。
ジョナサン・ロスがDJをする人気ラジオ番組を聴けた。
乗客は音楽が好きで、ロンドン好きな若者が多かった。
客室乗務員同士の仲が良く、機内の雰囲気が好きだった。
成田で飛行機を降りる直前までが、ロンドンへの旅だった。
20時間でも、30時間でも、飛行機に乗っていたかった。

ロンドンからの帰国便で。到着前の食事が配られる直前に。
それまで窓にもたれて眠っていた、隣の席の女性が目を覚ました。
「あの、なんか、気持ち悪くありませんか?」
何を言い出すのかと思えば。同調を求められても、困る。
「・・・。いえ。私は、別に・・・」

そして。食事が配られている最中に。惨事が起きた。隣の女性が
もどしてしまった。内心、まさか・・・、とは思っていたが。
幸い、こちらに被害は皆無。慌てて客室乗務員を呼ぶと。
嫌な顔せず、笑顔で彼女を介抱した。さすが。サービス業は偉いと
思った瞬間。私が隣に座っていると邪魔になるため、席を立つと。
後方席のアジア系の乗客が鼻をつまみ、ジェスチャーをしている。
確かに、これからこの場所で食事するのは、つらいというか、無理。

「お客様、ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
替わりのお席を用意するまで、こちらでお待ちいただけますか?」
そう言われて案内されたのは、数列後ろの、ジャンプシート。
離発着時に客室乗務員が座る、乗客と向かい合っている席だ。
手には、配られたばかりの朝食。乗客達の注目を一斉に集めながら
ジャンプシートに座る。こちらのゾーンには、まだ食事が配られて
いない。まるで、私が朝食の食べ方をデモンストレーションする
かのような不思議な状況。食事に手をつけることはできず、私は
トレーを持ち、乗客達と向き合ったまま、無言で座っていた。

暫らくすると、前の方へ案内された。そこは、憧れのプレミアム
エコノミー。荷物も持ってきてもらい、やっと落ち着けて食事を
することができた。快適。ただ。残念なことには、優雅な体験は
わずか2時間足らず。どうせなら。離陸直後に、この状況が起きて
いたらよかったのに、などと不謹慎なことを思ってしまった。

一度、いい思いをしてしまうと。普通のエコノミー席には戻れない。
それ以来、せめて帰国便だけはビジネスクラスにアップグレード
したいという贅沢癖がついた。母が出張で貯めたマイレージを
利用し、クラブANAでの快適な空の旅に慣れてしまっていた。

そして、あれから10年以上経った、去年の秋
かつて憧れだったヴァージンアトランティック航空のプレミアム
エコノミー席で旅をした。行きの機材は古かったが。帰りは最新式。
革張りのシートは当時の席よりも格段、快適だった。


posted by zooom at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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