2007年10月12日

『エディット・ピアフ 愛の賛歌』

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『エディット・ピアフ 愛の讃歌』
La Môme
監督:オリヴィエ・ダアン
出演:マリオン・コティヤール、シルヴィー・テステュー
ジェラール・ドパルデュー、パスカル・グレゴリー
エマニュエル・セニエ、ジャン=ポール・ルーヴ
クロチルド・クロ、ジャン=ピエール・マルタンス

公式サイト:http://www.piaf.jp

****あらすじ****

1915年。第一次世界大戦の最中。パリのベルヴィルに生まれた
エディット・ジョバンナ・ガション。歌手を目指す母親アネッタ
(クロチルド・クロ)は、日銭を稼ぐ日々。
その後、父(ジャン=ポール・ルーヴ)によって、売春宿を経営する
祖母ルイーズ(カトリーヌ・アレグレ)に預けられる。エディットを
実の子のように可愛がる娼婦ティティーヌ(エマニュエル・セニエ)らに可愛がられ、少しずつ心を開いていくエディット。しかし。
虚弱体質のせいで角膜炎を患い、失明してしまう。エディットを
連れて、聖テレーズ墓前で祈ると。後日、エディットは再び視力を
取り戻した。以後、ことある毎に聖テレーズに祈りを捧げるように。

兵役から戻った大道芸人の父親に引き取られ、ティティーヌらから
引き離される。サーカスに入り、各地を転々とするエディット。
サーカスから独立し、街中で大道芸をする父の傍らでエディットが
歌うと。大喝采。自分の歌は感動を呼ぶことを始めて知った。

1935年。姉妹のように仲の良いモモーヌ(シルヴィー・テステュー)
とパリの街に立ち、歌っていたエディット。偶然通りかかった
パリ市内の名門クラブ、ジェルニーズのオーナー、ルイ・ルプレ
(ジェラール・ドパルデュー)がエディットを見出した。
ラ・モーム・ピアフという芸名でクラブの舞台に立ち、歌手として
第一歩を踏み出した。エディットはルイ・ルプレを父親のように
慕っていた。翌年にはレコードデビューも果たし、前途洋々の
エディット。ところが。ルイ・ルプレが死体で発見される。
容疑者にされたエディット。容疑は晴れたものの、ステージでは
罵声を浴びせられる毎日。

絶望の日々を送るエディットを救ったのは、作詞・作曲家のレイモン・
アッソ(マルク・バルベ)だった。アッソはピアフに歌の猛特訓を
施す。その甲斐あって、復帰コンサートは大成功を収める。
芸名をエディット・ピアフに変え、大変身した。スターとなった
エディット。アメリカでも批評家達から絶賛される。

1947年。エディットに、NYで運命の出会いが。ボクシングの世界
チャンピオン、マルセル・セルダン(ジャン=ピエール・マルタンス)
との出会い。マルセルには妻子がいたが、ピアフとマルセルは
お互いに惹かれあう。会えない時には手紙をやり取りをし、愛を
育んだ。

1949年10月28日。マルセルをNYへ呼んだピアフの元に、悲しい
知らせが。マルセルの乗った飛行機が墜落。ピアフがマルセルに
聞かせるため、ステージで新曲「愛の賛歌」を発表する予定だった。

************

「愛の賛歌」を聞いても、さほど心を動かされたことはないが。
エディット・ピアフの、"L'Hymne a L'amour(愛の賛歌)"を聴くと
鳥肌が立ち、感動する。涙が出そうになる。映画を見て、なぜか
分かった。ピアフがフランス語で歌うからこそ、亡き愛する人への
一途な想いが強く伝わってくる。

享年47歳。テレビの影像で見た本物のピアフは老婆のようだった。
短い人生で幾度となく出会いと壮絶な別れを繰り返し、若い頃から
酒を浴びるように飲み、何度も交通事故に遭い、モルヒネ中毒にも。
それらの全てがエディット・ピアフを早く年取らせてしまった。

時系列に沿わずに、ランダムに現れる過去の出来事。おそらく
年配の観客には、整理して見るのが大変だったかもしれない。
この作品は全編に渡り、息絶えるピアフの頭を走馬灯のように
現れては消える人生の様々な出来事を映している。鮮やかに蘇る
記憶。思い出したくても思い出せない記憶などなど。

エディット・ピアフ役を見事に演じた、マリオン・コティヤール。
やや高めの甘いコケティッシュな声が。劇中では、しゃがれた声。
歩き方やしぐさも、ピアフそのもの。170cm近い身長なのだが
とても小柄に見えた。他の配役に長身の俳優陣を当てている。

エンドロールが上がる際。暫らくの間、無音のまま。
頭の中で流れ続けるピアフの歌声の余韻に浸ることができた。
ここで、" L'Hymne a L'amour" が流れれば、感動の嵐だろうが。
無理に盛り上げようとしない構成がよかった。


posted by zooom at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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