2007年10月11日

迷惑な観客

『エディット・ピアフ 愛の賛歌』を見に行った。
見るというよりも、聴きに行ったと表現した方がいいかもしれない。
のだが・・・。

映画館は、ほぼ満席に近い状態。観客の年齢層は、かなり高い。
男性客も多い。往年のピアフのファンなのだろう。
年配のご夫婦が連れ立って映画を見に来ている。

本編が始まると。ピアフの歌が流れた途端。後方から、ハミングが
聞こえた。やや調子外れ。ドルビーシステムの音ではないらしい。
音源は、私のすぐ後ろ。私の席は、最後席のひとつ前。犯人は
私の後ろの観客のはず。思い切って振り返ると。

初老の男性が歌を口ずさんでいた。完全に陶酔している様子。
おそらく、自分でハミングしていることに気付いていない。
ああ、席の選択を間違えた。

しばらくすると。後ろからの雑音が消えた。きっと、映画の中に
完全に入り込んでしまった様子。よし、よし。

迷惑な観客といえば。20年近く前のことを思い出す。
夏休みに、1ヶ月間、英国のブライトンにある語学学校で英語を
勉強しにホームステイしていた時のこと。
バンクホリデー前の金曜日に、ウェンブリーアリーナで
アムネスティ・インターナショナル主催のコンサートがあった。
クラスメイトと連れ立って、見に行った。当時、最新式だった
ウォークマンに120分テープを入れ、こっそり鞄に忍ばせた。

STINGのステージが始まった。ああ、カッコイイ。
ウォークマンの録音スイッチを入れた。すると。急に、後ろから
野太い歌い声が聞こえてきた。どうやら、STINGのファンらしい。
かなり大きな声。しかも半音以上フラット。いわゆる、音痴。
後ろを振り返ると、背の高い男性。英国ではコンサートで一緒に
歌うのが当たり前。文句は言えまい。しかし、下手すぎる。
この雑音が一緒に録音されていたら・・・。確認するには、録音を
一旦止めなければいけない。仕方なく、そのまま録音を続けた。

コンサート終了後。会場を出てから、テープを聞いてみると。
お経のような声が。しっかり、入っているではないか。まるで私の
耳元で歌っているように聞こえる。あああああぁぁぁ。
記憶にも、記録にも残る悔しい思い出。

そうえいば、あのカセットテープ。どこにしまったのだろう。






posted by zooom at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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