サロン・デュ・ショコラで奮発した、セレクションボックスの「ラ・マジ」
夫と2人で食べた味見の感想は左上から右の順に以下の通り。
星の数は★★★★★が満点で採点してみた。
ダークチョコ好きの私の感想なので、味覚の好みが違う方には
全く参考にならないので、ご注意を。
セバスチャン・ブイエ「レクスプロジオン」
食感はサクサクとしているが、味はねっとり。パチパチとはじける
ガナッシュは甘さ控えめ。確かに口の中で爆発(エクスプロジオン)。
★★★
パスカル・ル・ガック「ガナッシュ・エキゾチック」
フルーツの味が珍しい。ただ、何となくいまいち。
★★
ファブリス・ジロット「カルチェール・テ・アールグレイティー」
ガナッシュのアールグレーの香りがあまり強くなく、チョコレートも
酸味がなく苦み走っている好みの味。ボンボンショコラというよりも
コース料理の最後に出てくるチョコレートのデザートといった感じ。
美味しい。
★★★★
ジャン=ポール・エヴァン「マジック」
JPHのチョコレートは大好きなので大いに期待したのだが、残念。
エヴァンっぽくない味。カシスが少し強すぎる。ミルクチョコよりも
ダークチョコの方が合うような気がする。
★★
クリスチャン・カンブリニ「バナーヌ」
バナナの風味よりもセップ茸の味が断然強く、ブイヨンの味がする。
アーモンドプラリネが歯に詰まって食感が悪い。コクはあるのだが
チョコレートとしてはいかがだろうか…。
★★
ここからは写真の中段。
パティスリー・サダハル・アオキ・パリ「オランジュ」
実はサダハル・アオキのお菓子は見た目ほど味のインパクトがなく
あまり好きではないのだが。そんな先入観を持って食べても、これは
美味しかった。オレンジのコンフィの果肉が大きすぎる感があるが
ちゃんとした美味しいチョコレートの味がした。さすがドモーリ。
★★★★
フィリップ・ベル「キャラメルパッション」
パッションフルーツ風味のキャラメルは塩味がやや強すぎだが
周りのチョコレートは酸味が少なく苦味が美味しい。ねっとりした
食感が好きでないので、もう少しあっさりしているとよかった。
★★★
オテル・デュ・キャップ・エデン・ロック「プラリネピエモン」
アンティーブ岬にある憧れの超高級ホテルのチョコレートのお味は
いかにと思ったら。チョコレートというよりは、ジャンドゥイヤ。
ヘーゼルナッツのコクがあり過ぎるがチョコの味は弱い。残念。
★★
ジャン=シャルル・ロシュロー「プラリネノワゼット」
ヘーゼルナッツの味がしっかりしている。ねっとりした食感だが
味はセバスチャン・ブイエの「レクスポルジオン」に似ている。
甘く強い香りはアニスだろうか。特徴的な味。
★★★
アルノー・ラエール「マジ」
キャラメルとベリーのバランスがいいダークチョコ。文句なしに
美味しい。
★★★★
ここからは写真の下段。
アンリ・ルルー「イゾルテ」
なんだろう、この味は。薬草っぽい甘苦さは甘草だろうか。周りの
チョコレートはあっさりしすぎて、存在感が薄い。妙な味だ。
★
ユーゴ&ヴィクトール「スフェール・エミール」
甘い。キャラメルとハチミツのガナッシュはただのスイーツとして
捉えれば美味しいが。チョコレートの存在感が薄すぎて、いまいち。
★★
フレデリック・アヴェッカー「フランス」
チョコレートというよりも、塩バターキャラメルそのもの。
★★
フランク・ケストナー「サスペンス」
パチパチと口の中ではじけるペタゼタが強すぎて、口の中で大爆発。
爆発音もすごい。よく噛んでから飲み込まないと、喉の奥が痛い。
肝心なチョコレートの味は薄い。
★★
クリスティーヌ・フェルベール「秋のカフェ」
キャラメルガナッシュの味が先に来て、その後に甘いコーヒーの味。
チョコレートは滑らか。ただ、何となく普通の味。
★★★
他のショコラティエの味と差別化されるために奇をてらったような
味もあり、ボンボンショコラとしてはイマイチなものが多かった。
全体的にヘーゼルナッツやキャラメルの味のガナッシュが多く
チョコレートを楽しめたかというと、微妙なところだ。
これで7,350円は無駄遣いだった。ドゥバイヨルの板チョコを7枚も
買えたかと思うと、随分ともったいないことをした。
酸味が少なく、スモーキーな味の強い板チョコを干しブドウや
ドライクランベリーと一緒に食べる方が、ボンボンショコラよりも
美味しいという結論に達した。
ボンボンショコラを買うなら、カカオサンパカのソコヌスコと
ベルナシオンのパレドール、パレドオールのパレドオールと
パレダルジャン。ベルアメールのベルアメールも美味しい。
あとは、OGGIのトランシュ。板チョコはドゥバイヨルのNO.3
コスタリカ産とニューギニア産が味とCP共に満足できる。
来年のバレンタインは冒険せずに、これだけ買えば十分だ。