ぎっくり腰が治っていないのだが、静岡市民体育館で行なわれた
だっことおんぶの研究所主催の、東海地震から子どもを守る防災
セミナーに参加してきた。講師は、あんどうりすさん。
託児をお願いしたので、集中して話を聞くことができた。
息子も楽しかったようだ。腰痛を押して行ってよかった。
聞いたことを忘れないように、以下は覚え書き:
<地震が起きる前に>
地震の前と地震の最中は
P波、S波などの音がする。雷と同様に
音を感じてから揺れまでの時間が長ければ、その分震源地から遠い。
緊急地震速報は受信後20秒たっても揺れなければ地震は起きない。
地域の安全を守ることが大切。ブロック塀は1つの重さが10kg。
避難所などの電灯はLEDが安全。蛍光灯はガラスカバーが危ない。
家の中の安全を守ること。つぶれそうな家の場合は、屋外へ非難。
耐震構造がしっかりしている家や5階以上のマンションは屋内に。
家具の固定と共に、冷蔵庫の固定も忘れずに。専用ストラップで
取り付けができる。L字金具の場合は上下を逆に取り付けるといい。
ペットボトルに水を入れ、冷凍庫で凍らせておくと便利。
停電時に冷蔵庫に移せば保冷剤代わりになる。溶けたら飲用水に。
子供には予め、地震が来たらどう行動するか教えておくこと。
<地震が起きたら>
地震が起きてから15分以内が危険。激しい揺れで立っていられない。
いざという時は防災グッズよりも自分自身の行動が役に立つ。
台所には行かない。火は消しに行かないこと。
寝室に高いものを置かずに、寝室を安全な場所として確保する。
<津波が来たら>
すぐに高いところに逃げ、水が退いても絶対に戻らないこと。
リュックを背負って逃げる場合は、水が来たら腰のバックルを外す。
締めたままでは腰が浮き、頭が水に浸かってしまう。
ヘルメットを被って逃げる場合は、穴の開いたものを着用のこと。
穴が開いていないと、水抜きできないので首が絞まる危険がある。
首の座らない赤ちゃんはバスタオルで包んでからトートバッグに
入れて持ち運ぶ。深さがあるバッグは下にオムツなどを入れる。
乳幼児は大きめなコートと子供のコートのファスナーを合わせ
(YKKの製品は、品番が合えば違う服のファスナー同士を繋ける)
子供を抱っこ又はおんぶし、コートの上から紐で縛る。
高い所に手を届かせたい場合は、手を伸ばして横から回して上に
上げると肩甲骨が動くので、より高い所に手が届く。
<地震が落ち着いたら>
地震や津波の後には火事が起きることが多い。漏電が原因なので
ブレーカーを落とす。主電源だけでなく、全てのブレーカーを
1つずつ落としていくことも忘れずに。
電気の普及後に、ブレーカーを1つずつ上げる。漏電していると
ブレーカーを上げている途中で電源が落ちる。その場合は再度
一旦ブレーカーを落とし、漏電した部屋の部分のブレーカー以外の
ブレーカーを上げる。
<ママバッグを防災仕様に>
防災グッズは避難所に行く時に持って行く物。余裕がある時のみ。
普段から使い慣れているトート型などのママバッグを防災仕様に。
あると便利な5点セットを忘れずに。
*携帯電話
緊急地震速報の受信や、災害伝言板や災害伝言ダイヤルを活用。
災害伝言板には、緊急時に助けてもらえる近所の友人を登録。
注)手回し充電器を使う場合は、取扱説明書を読んで使うこと。
回す速度はかなり遅い。(1秒間に2〜3回)
*LEDライト
小さな物でOK。LEDは消費電力が少ない。100円ショップでも買える。
ペットボトルの下に置けば、ランタン代わりにもなる。
*ホイッスル
軽い息で音が出せる物が好ましい。中に玉が入っている物は水に
濡れると音が出なくなる。
裏のシールに子供のアレルギー情報などを書いておくと便利。
食べられない物ではなく、食べられる物を記入すると混乱しない。
*万能ナイフ
ハサミやナイフ等の他に、ピンセット付きの物が便利。
柔らかい子供の皮膚は棘が刺さりやすい。
*輪ゴム10本。
倒壊した家具や柱で足や手が挟まった時に、心臓に近い部分を
締め付ける時に役立つ。水を沢山のませ、尿をださせることで
毒素を排出する。
その他、漏れない水筒、飴などのおやつ、ビタミン剤を入れて
おくといい。小分けパック入りのマヨネーズは高カロリーで
非常食代わりになる。
<救急セット代わりに>
救急セットはあっても中々使わない。普段使っている物で代用可。
ストッキングを1本にして包帯代わりに。サポートストッキングは
頭に巻くと痛いので、普通のストッキングを。
大きなビニール袋に使用済みのオムツを入れれば、即席トイレに。
レジ袋はオムツの代わりになる。使い方は、
こちら。
<避難所などでの防寒対策>
断熱には、キャンプ用マット、新聞紙、段ボールが便利。
風を防ぐ格好を。通気性に優れた防水加工のレインウェアが便利。
中に空気を溜め込む着方を。ダウンは汗を発散させる下着の
上に着て、その上から防風効果のある上着を着ること。
綿の下着を1番下に着けると汗を吸わずに気化熱で冷えてしまう。
ポリエステル、シルク、ウールなどの下着が好ましい。
5本指ソックスよりも普通のソックスの方が寒くない。
防災知識があれば、いざという時に役立つ。
ただ。いざという時は、もうこれ以上起きて欲しくない。