昨日、買い物をする際に。いつものように消防車を見に消防署の
前まで来たら。救急車がやって来て、通りの反対側に停車した。
トラックと自転車が衝突事故を起こしたようだ。人が倒れている。
息子は大好きな救急車を見て、大喜び。その場を動かない。
急病人がタンカーで救急車内に運ばれると、「あっち、いく!」
間近で見たいという。野次馬は良くない。息子が私の手を引っ張り
今にも道路に飛び出しそう。仕方ないので、救急車の近くを通り
スーパーの方へ向かった。
「走っている救急車を見るのはいいけど、止まっている救急車を
近くで見るのはやめよう。野次馬っていって、良くないの。
そんなことしてると、救急車に乗らなくちゃいけなくなるかも」
息子は目を輝かせた。言い間違えた。息子は救急車が好きなのだ。
今、思い返せば。このことが悪運を呼んでしまったかもしれない。
そして、夜。お風呂に入る前にリビングに散らかっている息子の
オモチャを片付けていたら、ボタン電池の空のパッケージが。
普段は引き出しの中に入れてある。夕食の準備の前に引き出しを
開けた。見てみたら、少し開いたままだった。息子の手が入る。
息子が遊んでどこかに隠したのだろう。気になって、入浴中に
ボタン電池をどうしたのか、息子に訊いてみた。
「でんち、たべちゃった!」
「えっ?本当に?電池を食べちゃったの?飲み込んじゃったの?」
「でんち、のんでない・・・」
まだ100%会話が成立しないので。息子の言っていることは本当か
どうか分からない。私が言ったことをオウム返しすることもある。
急いでお風呂から上がり、眠がる息子を寝かしつけてからすぐに
ボタン電池を探した。見つからない。本当に飲み込んでしまった
のだろうか。
心配になったので、ネットで調べてみた。救急車を呼ぼう。
119番通報すると。
「本当に、救急ですか?夜間急患なら、車でも行けますよ」
ボタン電池を飲んでいない可能性もある。深夜なので、もし何事も
なかった時は車の方が帰りも楽だ。県立病院に車で駆け付けた。
待たされた。救急車で来た方が早く診てもらえたはずだ。やはり
呼べばよかった。
息子を抱っこして夜間急患の入り口そばに座っていたら。何やら
腿の辺りが冷たくなってきた。足元を見ると、水溜りが。
こんな時にお漏らしとは。オムツを持ってくるのを忘れた。
隣に座って待っていた臨月の女性がウェットシートを出してくれた。
看護師から、幼児の誤飲の場合は小児科医でないと取り出すのが
難しいとのこと。当直は小児科医ではないため、レントゲン検査で
見つかった場合は、こども病院に転送するとのこと。
レントゲン検査ではボタン電池は見つからなかった。当直医から
家にいる家族にボタン電池を探して欲しいと言われた。
飲まなかった証拠が欲しいとのこと。運悪く、私達とすれ違いで
帰宅した夫は、飲んで帰ってきた。ちゃんと探せるだろうか。
「小児科の先生に相談したのですが、それならば、CTで検査を
した方がいいと思います。安全が確認できますので」
まだ2歳4ヶ月の息子。CTスキャンはレントゲン検査よりも受ける
放射線の量が多い。ただ。万が一、レントゲンで見逃していたら。
体内でボタン電池が溶けると、粘膜に穴が空いてしまう。
生命の危険もある。CT検査をお願いした。
レントゲン検査は大人しく受けた息子だが。CTは勝手が違う。
仰向けにされて、何やら大きな機械の中を通る。大泣き。
結局、CT検査でも息子の体内にはボタン電池は見つからなかった。
これで、一安心。帰宅したのは、2:00を過ぎていた。
今朝。掃除をする時に念入りに探したのだが。どこを探しても
ボタン電池は見つからない。どこに行ったのだろう。
見つかるまでは、完全に一安心とは言えない。
今後は電池類の置き場所と引き出しの開閉には注意しなければ。