ガチガチに張って、ズキズキ痛む肩凝り。ストレッチをすると
少しだけ楽になるものの。すぐにまた硬くなってしまう。
「週末、何がしたい?」と聞かれた私は、「温泉とマッサージ」。
先月末に川根温泉に行った際、「ついでにマッサージでもすれば」と
夫が勧めてくれたのに、時間がなかった。次に行った時は絶対に
マッサージを受けようと決めていた。
ということで。川根温泉ふれあいの里へ。
その前に大井川鐵道の金谷駅へ寄り、SLを見ることにした。
川根温泉の入湯料と往復の運賃が入ったチケットが500円以上
割安だ。これは買わねば。ついでに、SLにも乗ってしまおう。
空席がある。窓口に並ぶと。親切な駅員さんが教えてくれた。
「川根温泉最寄り駅の川根笹間渡駅にはSLは停まらないんです。
手前の家山駅で乗り換えなんですが、1時間以上待つんです・・・」
それでは、夫に車で家山駅まで迎えに来てもらおう。
思いがけず、息子と2人でSLに乗ることができた。
金谷駅はホームが短いため、ホームからは先頭が見えない。
手動のドアを開け、列車に乗り込んだ。夫は車で家山駅へ先回り。
昔ながらの懐かしい車内。冷房は天井に取り付けられた扇風機。
瓶の蓋を開ける部分と灰皿が懐かしい。子供の頃の東海道線を
思い出した。
列車が走り出すと、頬に当たる風が心地良かった。時折、黒煙を
シュポーッと吐きながら走るSL。トンネルの中は大丈夫だったが
近隣の家は大変そうだ。
暫らくすると、眼下には大井川。小雨が降っていたので、川は少し
濁っていた。一瞬だけ、息子を向かいの席に座らせてみると。
窓枠に手をちょこんとかけて、外の景色を眺めていた。
もうすぐ家山駅に到着という頃になって、息子が眠ってしまった。
列車の揺れが心地よかったのだろう。寝てしまうのは勿体無い。
車内アナウンスによると、車内限定販売のオモチャがあるとのこと。
家山駅のすぐ手前で車内限定販売の土産品のカートがやって来た。
1両目に乗っていなければ、買いそびれていた。ラッキーだった。
SLのオモチャを買ってもらい、息子は大喜び。
家山駅で下車すると、夫がビデオを構えて待っていた。息子は
間近で見るSLに大喜びかと思ったら。怖がった。私の足元に
しがみつき、動かない。
シュポーッ!という音と共に、空高くまで黒煙を吐き、蒸気で
足元が真っ白に。SLが発車すると、息子は、「バイバイ〜!」
川根温泉は混んでいた。先にマッサージの予約を取り、息子と
一緒に入浴。お風呂上りは夫に息子が食事をしている間に
私はマッサージ。60分のボディーコースで肩を中心に凝りを
解してもらった。至福のひと時はあっという間だった。
息子はSLのオモチャが余程気に入った様子。帰りの車内でも
ずっとオモチャで遊んでいた。夕食もほとんど残し、ずぐに
またオモチャ遊びに夢中。お風呂上がりも、眠る気配は全く無い。
23:00過ぎに、ようやく寝てくれた。中々眠ろうとしない息子を
寝かしつけるのは疲れる。
せっかくマッサージを受けてスッキリしたはずなのに。
またすぐにマッサージをしてもらいたくなってしまった。