2007年10月19日

『大統領暗殺』

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『大統領暗殺』
Death of a President
監督:ガブリエル・レンジ
出演:ジョージ・W・ブッシュ(アーカイブ映像より)
リチャード・ブルース・ディック・チェイニー(アーカイブ映像より)

公式サイト:http://www.20071019.jp/home.html

****あらすじ****

2007年10月19日。シカゴ。アメリカ合衆国代43代大統領ジョージ・
W・ブッシュを載せた専用機が着陸。大統領が到着した瞬間から
緊迫した雰囲気は一気に加速する。シカゴ市内にあるシェラトン・
ホテルで行われる地元経済界から食事会に招待され、演説をする
ためのシカゴ入り。シアトルと並ぶ反ブッシュ派の多い地域だ。
警護には細心の注意を払っていた。シェラトン・ホテルまでの沿道は
抗議団体や大統領へ不満を持つ群集で溢れかえっていた。その数
1万人を超えていた。デモ隊が道路を封鎖し、警官による暴力的な
圧力封鎖があったものの。大統領は何とかホテルに到着した。

大統領は演説を終え、会場内は喝采ムード。予定では、大統領が
出口で出席者と握手をする段取り。当時、大統領警護主任だった
ラリー・スタッフォードは嫌な予感がしていた。大統領に不安を
訴えるも、却下された。妙な胸騒ぎ。何ごともなければいいが。

ホテルの外では、デモ隊の人数が更に増えていた。危険を感じた
警官隊は、デモ隊の圧制を始めたが。ある男が、警官隊の隙をつき
バリケードをすり抜け、シェラトン・ホテルのそばのビルへ。

演説を終え、ホテルの外で参加者達と握手を交わす大統領。
リムジンに乗り込む直前に。2発の銃声が。撃たれた。崩れ落ちる
大統領を病院へ搬送するため、リムジンは急発進。取り残された
現場は混乱状態に。

ブッシュ大統領狙撃の一報はメディアを通し、全世界へ広がった。
医師団は努力を尽くしたが。2007年10月19日シカゴ時間20:13。
ローラ夫人や関係者に看取られ、合衆国第43代大統領ジョージ・
W・ブッシュ死去。享年61歳。世界に衝撃が走る。

FBIが総力を挙げて容疑者探しを行った。目撃証言や近接ビルへの
入出者名簿などから、300人以上を拘留。捜査は困難を極めた。

一方で。チェイニー副大統領が大統領に就任する。

有力な情報を元に、容疑者が数人に絞られた。過激派デモ隊の
リーダー、イラク戦争復員兵、イスラム教徒。それぞれに動機が。
狙撃現場と思われる場所に残されていた証拠から、FBIは真犯人を
断定した。シリア出身のイスラム教徒ジャマル・アブ・ジクリ。
アフガニスタンでアルカイダのキャンプに参加した経験がある。
現場に残された指紋のうち、9ヶ所が照合していた。裁判にかけられ
死刑の有罪判決を受けた。ところが・・・。

************

設定は、2008年の出来事。2007年10月19日に起きた、大統領
暗殺事件当日の映像と共に、当時の大統領警護主任が語る。
ドキュメンタリー風に作ったフィクションの作品なのだが。
本当の出来事かと錯覚してしまうほど。賛否両論が分かれるのが
分かる気がする。

過去の映像を巧みに使い、非常にリアルな雰囲気を出している。
大統領に就任したチェイニー氏による、亡きブッシュ元大統領への
弔辞はコンピューター加工をして作られたのだろう。それにしても。
よくできている。

forensic evidence(法廷で用いられる法医学的な証拠) という
法医学用語が随所に使われていた。ディスカバリーチャンネルの
「闇に葬られた真犯人」の劇場版を見ているような気分だった。

実際に、このような事件が起こったとしたら。おそらく同じような
過程で容疑者を割り出し、誤った固定観念と先入観から、犯人像が
浮かび上がってくるのだろう。「疑わしきは罰せず」とは全く反対の
「先ず、犯人の確定。証拠は後から無理やり見つけ出す」
見終わった後に。フィクションの物語で良かったと胸をなでおろす。
ただ、しばらく、モヤモヤとした感情が残っていた。
合衆国政府とFBIに対する不信感と嫌悪感から来るものだろう。

池袋テアトルダイヤでは、19日から21日まで、喪服割引あり。


posted by zooom at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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